今月は仕事が暇だったのもあってよく本を読んだけど、読めば読むほど迷宮入りしていく感じがあって途方に暮れている。たぶん読み続ける以外に解はないので、引き続き読めるときには読んでいきたい。感想をぜんぶ書くのは諦めた。漫画も私にしてはかなり読んでいる。そのぶん映像作品を全然観なかった。こんなにアニメを観ていないのはかなり久しぶりなのでは。
■書籍
斉藤壮馬『健康で文化的な最低限度の生活』
生身の人間にこんなに入れ込みたくない。私は文章が好きなひとに対して過剰にのめりこんでしまう、それはもう恋とか慕う気持ち、みたいなやわらかであたたかなものじゃなくて、執着と形容するのが正しい。自分の腹の中に手をつっこまれて、ずるりと引きずり出された内臓を言語に変換して目の前に差し出された、みたいな一篇が入っていて、怖くて泣いてしまった。自分がこの一年ほどで経験してきた感覚を、おなじように経験してきた他者が存在し、あまつさえ、こうも精緻に言語化する他者が存在すること、それがほかでもない好きなひとであること、ぜんぶが怖い。嬉しい。
トーベ・ヤンソン『小さなトロールと大きな洪水』
前田司郎『グレート生活アドベンチャー』
もともと戯曲のほうの『偉大なる生活の冒険』が好きで、図書館でふと再会して嬉しくなって借りた。ただ、おおまかな設定は同じであるものの、ちょっと印象が違う。こんなんだっけ?戯曲のほうが好きだったように思う。大学時代、いちばん弱っていて毎日生きるのが苦しかった時期に、後輩たちがちいさな教室で公演を打ったやつを観てめちゃくちゃに泣いて、あれはあれでひとつの光明だった。五反田団の再演チケットもとっていたのに、当日仕事で災難に見舞われて泣く泣く諦めたという苦い思い出がある。戯曲の方を読み返したい。
吉本ばなな『キッチン』
昔傷つけた人が大事な本だ、と言っていたのをずっとおぼえている。
中島らも『今夜、すべてのバーで』
すこし前に買って積ん読していたもの。好きな声優が雑誌の百読本特集で挙げていた。すごく良かった。
ライマン・フランク・ボーム『オズの魔法使い』
ソシャゲ『魔法使いの約束』のキャラクター名の由来になっている作品を読むチャレンジの一貫で。
小野不由美『月の影 影の海』上・下巻
ファンタジーが読みたい欲のたかまり。
伊藤賀一『すごい哲学』
アゴタ・クリストフ『悪童日記』
三浦しをん『愛なき世界』上
上橋菜穂子『鹿の王』1巻
これもファンタジー欲を満たすために出張先で買ったもの。
恒川光太郎『草祭』
好きな声優が読んでいたもの。好きだった。
レイ・ブラッドベリ『華氏451度』
今月いちばん好きだったのはぶっちぎりでこれ。
いつか、取り込んだものは長い時間かけてしずまり、落ち着き、そののちにおれたちの手や口に出てくる。(略)おれたちは、きょう、歩きはじめる。そして世界を見て歩く。世界がどんなふうに歩きまわり、話すのかを見る。どんな素顔をしているのかを見てやる。いまは、なんでも見てみたい。
筒井道隆『ウィークエンド・シャッフル』
通奏低音のように女性蔑視が存在する作品なんだけど、悔しいくらいおもしろかった。
■漫画
峰倉かずや『最遊記』4~9巻
峰倉かずや『最遊記RELOAD』1~5巻
友人が宅配で送ってくれた。
絵津鼓『メロンの味』
鎌谷悠希『しまなみ誰そ彼』
ハヤカワ・ノジコ『夜空のすみっこで、』
好きな声優が読んでいたもの。おだやかで透きとおったBL。絵がきれい。
井上佐藤『10DANCE』
全話無料公開されているときに読んだ。感情のぶつかりあうBL、大好き。
穂積『僕のジョバンニ』
好きな声優が読んでいたもの。
日高ショーコ『憂鬱な朝』1~5巻
友人に勧められて。設定が丁寧だし絵がきれい。なんでもできるのに不器用な男のことが好き。
清家雪子『月に吠えらんねえ』1~4巻
苦しいけれど目をそらさずに読みたい。ゆっくりとしか読めないけれど、性急に読むものではない。ひとつずつ噛み締めて、飲み下していく。
■アニメ
平家物語
めちゃくちゃいいので私の好きなひと全員に観てほしい。
■舞台・ライブ
ヒプノシスマイク 3DCGライブ "HYPED-UP 01"
大好きな友だちとライビュで。楽しかった~!
ヒプノシスマイク Rule the Stage Track1~4
日テレプラスの一挙放送で、12時間ぶっ続けで観て腰がつらかった。Track2の帝統のソロ曲のことばかり未だに考えてしまう。すごく良かった。脚本はTrack3が一番好きかな。
ヒプノシスマイク Rule the Stage Battle of Pride
ヒプノシスマイク 6th Live "2nd DRB" 3rd Battle FP vs MTC
戦う理由(ヒプノシスマイク 6th Live "2nd DRB" 3rd Battle FP vs MTC 鑑賞後記) - 地上のまなざし