勤務終わりの連れがうちに来たので、残り物の豚バラ大根をふるまう。作った日より味がしみていておいしい。『ゾンビランド』を観た。怖いものが苦手なのでソンビもホラーもサイコスリラーもまとめて避けているのだが、めちゃくちゃおもしろかった。高校の友人に熱烈なゾンビ映画好きがいたことを思い出す。ひとりだったら絶対に観ない作品をこうして観るきっかけになること、ほんとうにおもしろい。摂取する情報に偏りが出るのはもう当然のことで、自分が思う生き方で生きるためにはそれも必要なことだけど、それだけでは凝り固まっていくし、何よりすべてが予定調和になるので生きていておもしろくない。俳優を好きでいることも、連れと一緒にいることも、思いがけないものを見られるからというところにあるのかも。
昨日のレストランで食べたメニューを写真とともにひとつひとつ解説していたら興味深く聞いてくれた。これだけ付き合いの長い相手でもよくわからないと思うことばかりだが、似ていると思うのはなんでもおもしろがるところかもしれない。よく考えれば一緒に俳優を追いかけている友人もそうだし、好きだった女の子もそう。生きていくうえでの楽しさを見出すことに長けている人が好きだし一緒にいて楽しいような気がする。これも特権的なものの言い方ではあるけれど。
