仕事が暇すぎる。午前中にすこしタスクを片付けて、午後は時折メールを確認するくらいだった。連れが先日観た『イニシェリン島の精霊』がかなり良かったというので、同じ監督の『セブン・サイコパス』を観た。名状しがたい映画だった。映画の物語と、映画の中で登場人物が執筆する脚本との重なり合いが現実と虚実の境界をぶらしていく。人がめちゃくちゃ死ぬし、かなり悲惨なのにどうしても笑えてしまう。後味もすっきりしているが、その分、自分もまた作中のサイコパスたちと同じように、いっそその悲惨さを味わえなくなってしまったのではないかという怖さが後を引く。昨日見た『ゾンビランド』でも良い味を出していたウディ・ハレルソン、こちらでも良かった。連れがマッツ・ミケルセンに次いで好きだという理由がわかる気がする。
そのあとも国会の予算会議を観たり、ニュースを観たりしながらソファでのんびりしていた。夕方になって買い物に行き、キムチ肉豆腐、冬瓜と鶏肉の煮物、南瓜の煮付け、ほうれん草のナムルを作った。木曜、金曜、土曜と夜は観劇で自炊をする余裕がないので、3日分をまとめて作った。南瓜はちょっと煮崩れてしまったが、味はどれも上出来。すこしずつレシピを見ずに作れるレパートリーを増やしていきたい。
連れが帰宅してからは、ようやく届いたミュージカル『薄桜鬼』 真改 斎藤一篇を観ていた。長いので途中まで。夜、おにいさんからトークのメッセージが届いた。ファンクラブの加入プランによっては時々送ったメッセージに返事が来るらしいという話は聞いていたものの、今ひとつ信じきれていなかったので、びっくりして携帯を投げた。変なものを送っているつもりはないが、自分の発した言葉が相手に届いていることに恐怖する。しかし嬉しい。
