大学の悪友たちと花見をする話は雨予報で流れて、予定のない日。連れと花見ができたのは良かったが、大人数でのばか騒ぎもやりたかったなあと思う。思えば彼らとは昨年も花見をしようと話していたのに、やはり雨でできなかった。誰か雨人間がいるらしい。
午前9時ごろ、オール明けの連れが布団に飛び込んでくるのと入れ替わりに起き出して、資格の勉強を数時間した。まあなんとかなるだろうと思えるところまでやったら午後2時をまわっており、連れを起こして遅めの昼食。突然キムチ炒飯を食べたくなったので作って食べた。
雨はもうほとんど止んでいたから、近所の桜をひやかしながら夕飯の買い出しにでも行こうかと話していたはずだったのに、うっかり昼寝の誘惑に負けて、ふたりして微睡んでいたら午後7時になっていた。買い出しに出ると、食料品店に向かう道すがらにある公園の桜の木が満開になっていた。
夜は数日前に冷凍しておいたひき肉と、使い残していたカレールーでキーマカレーを作った。人参、ピーマン、マッシュルーム、玉ねぎやらをわんさかみじん切りにしていたら肉の3倍くらいの量になった。先月の友人の結婚式でもらってきたスープの素の中にクラムチャウダーがあって、それを使おうと思ったら浅利が半額になっていたのも運が良くて嬉しかった。どちらも会心の出来。やっぱり私、料理がうまくなっている。カレーは余ったら翌日チーズカレートーストにしようと話していたのに、気が付いたらぜんぶなくなっていた。
食後はギレルモ・デル・トロ監督の『ピノッキオ』を観た。それと、NHKの『びじゅチューン』という番組もすこし。様々な美術作品をゆるいアニメーション付きの楽曲で紹介する番組らしいのだが、この楽曲の歌詞がどうにも不可思議でものすごくおもしろかった。疲れた時に観たくなるタイプの中毒性がある。すっかりはまったらしい連れは、そのあと皿洗いをしながらスマートフォンでまた見ていた。
