起きた瞬間に下腹部が重いと思ったら、案の定生理がはじまっていた。2月はいつが正常な生理だったのかよくわからないままずるずると不正出血が続いて、そこから次が来ないままひと月近く経っていたので、そろそろ病院にかかろうかと予約した矢先のことだった。
寝坊こそしたものの、資格の勉強もしたし、腹痛に耐えつつ仕事もまあまあやった。気づいたら外は土砂降りになっていて、傘を持っていないという連れを駅まで迎えに行った。駅に着いたとたんに小やみになって、これなら来なくても良かったかもしれないと思ったが、連れがまんざらでもない顔をしていたので良いことにする。たいした距離ではないのに嬉しいらしい。
ハワイ在住の連れの友人が一時帰国の土産にくれたというランチョンミートの缶詰をもらったので、ナポリタンを作った。ケチャップが足りなくてちょっと味は薄め。
食後、先日観た『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ』のビハインド映像を観た。想像以上に、気が遠くなるほどの手間のかかっている作品だった。幾人もの人間の熱意の結晶がこうして形になって私たちの目に届いているということの途方もなさに呆然としてしまって、ちょっと泣いてしまった。すごい世界だ。物語そのものに希望を見てきてたくさん救われてきたけれど、それ以上に物語が物語として存在できること、物語を物語たらしめる人間が存在することに、私は希望を見ているのかもしれないと思う。
資格の合格祝いと、まあまあ仕事をちゃんとやったことにかこつけて、22時をまわってから近所のファミリーレストランにパフェを食べに行った。戻ってきてからもう一本映画を観ようかという話にもなったのだが、けっきょく眠くて早々に寝た。
