10時ごろに起き出す。友人からジュンくんがかっこいいよと連絡が来ていた昨日のMusic Bankの映像を皮切りに、トレーニングバイクに乗りながらYouTubeでいろいろ観ていた。カムバ期間中にいろんな音楽番組を巡回したり、フォーカスカメラを観たりして、同じ楽曲のパフォーマンスを違う角度から繰り返し楽しむっていうの、ずいぶん久しぶりにやっているけど、すごく楽しい。
寝ている連れをほっぽって、買い物に出かける。数カ月ぶりにひいきのパン屋までパンを買いに行った。なかなか営業日が予定と合わなくて、長いこと行けていなかったのだ。帰ってきて、連れを起こして、コーヒーを淹れてさっそく食べたけど、あいかわらずすっごく美味しかった。次の更新のタイミングで引っ越そうかと話しているけれど、このパンを食べられなくなるのは、けっこう嫌だな。
午後はボランティアに行って、夕方これまたご無沙汰だったひいきのカフェで本を読んでいた。再読中の淡野安太郎『哲学思想史』、2度目もおもしろい。哲学史の本はいくつか読んだし、もっと平易な言葉のものもあったけど、これが一番わかりやすい。桁違いに頭に入ってくる。どうしても本を読むとなると、早く読み進めたいと気が急いてしまうけど、速さを優先して自分の中に何も残らなかったら意味がないと思って、読みながらノートを取っていた。先を読み進めていて、それまでに説明されていた内容に関連したものが出てきたときにも振り返ることができるから、知識がちゃんとつながる感覚があってすごく楽しい。読書ではなく、勉強らしい勉強をしたな、という感じ。純粋に自分の知識欲を満たすためだけの勉強。この時間を欲していたのだ。古代のギリシャ哲学と中世のスコラ哲学までさらったところで中断して、そのあとはシモーヌ・ヴェイユの『神を待ちのぞむ』をすこしだけ読んだ。洗礼を受けることへのためらいを綴った知人への手紙が、まさに自分のキリスト教への距離感と重なるものがあって、胸が熱くなった。また死ぬまで忘れたくない本に出会ってしまったかも。
19時半ごろ帰宅して、ちょっとまどろんで、筋トレして、夕飯を作った。トマト春雨タンタン、ほうれん草のナムル、人参と大根の紅白なます。元気だねと連れに言われる。昨日今日とゆっくり過ごせているのと、インターネットから離れているのがいいんだろう。
