2022-10-01から1ヶ月間の記事一覧

月光に裂かれたい

げっそりとしている。しばらくぶりに、目がまわるほど忙しい時期だ。マルチタスクがてんで苦手なこの私が、大小あわせて七つほどの仕事を並行して進めている。タスクがさばききれていなくて首はしまっているが、この状況で、しかも冬だというのに調子を崩さ…

疾走ワーズ

昨日かっちりめの文章たくさん書いたら反動でみぞみぞしてきたから最近よかった映像たちについてツイッターの人格で書いとく 句読点ない youtu.be 100万回再生おめでと~~~っ!100万回のうちの50回くらいは私です うちに遊びに来た友だちが曲いいよ!って…

欲望との対峙

服を数十着、靴も何足か処分した。もうすこし身軽な気分になるかと思ったのに、残された服を眺めてみても、もう着ないものがまだあるように思えて、残尿感のような感覚が消えない。自分にとって必要なのかそうでないかを、自分が決められないことに対する居…

諸諦念について

祖母が意識を失って救急搬送されたという連絡を母から受けてから、しばらく仕事が手につかずにいた。結果的には何事もなかったのだが、もし祖母に何かあったときに自分がどういう感情になるのか、まったく想像がつかなくて、悲しむだろうととっさに言い切れ…

一緒に怒る人

憂鬱が底を打ったようだと数日前に思ったはずだったのだが、気のせいだったのかもしれない。気持ちのいい青空とうらはらに、ぜんぜんだめな日だった。午前中はほとんど寝て過ごした。 午後九時に仕事を終え、何をするにも億劫な気持ちを持て余したまま料理を…

出会うべき時

憂鬱は底を打ったらしく、この日はひさしぶりに早く起きた。仕事をはじめるまでに日曜にやり残した家事を片付けて、紅茶を淹れて本を読む余裕すらあった。昼には豆を挽いてコーヒーを淹れたし、気分の低迷と続く長雨のせいでろくにできていなかった買い出し…

不死への努力

ぜんぶどうでもいい、という無気力にあらがえなくなってからどれくらい経つのか、だんだんわからなくなりつつある。急な冷え込みにくわえて、曇天と雨天が続いているのもたぶんよくない。冬はほとんど毎年のように季節性の憂鬱に苦しめられるが、今年も例外…

靴を見上げる

高校のころの部活の先輩がやっているバンドが新曲を出したとインスタグラムで告知していて、何の気なしに聴いてみたらこれがすごくよくて、思わずメッセージを送った。明るいシューゲイザー。明るいシューゲイザーってなんかちょっとこう、「陽気な陰鬱」み…

新鮮な読み物

頭がずっと重いような気がするのは、気圧のせいだろうか。後遺症でないとよいのだが。 // タイミングがなくて読めていなかった雑誌『スピン』の創刊号を読んだ。「新鮮な小説」という言葉が浮かんだ。どこがそう感じさせるのかわからないが、とれたての文章…

冷凍二十一歳

長く降り続いた雨はようやく止んで、ひさしぶりに雲の切れ間を見た。このところ世界がやけに静かに感じるのはツイッターから離れているせいだと思っていたが、雨と寒さで街に人がいなかったからというのもあるのかもしれない。掃除のために窓を開けたら、冷…

味のする感情

数日ぶりに外に出た。といっても症状がある以上出歩くわけにもいかないので、ベランダである。俺たちの天下に文句はあるか?と言わんばかりに鋭い冬の空気が首元を取り囲んできた。数日前に布団を出し、昨日は冬用のインナーと裏起毛のスウェットを解禁し、…

窓の膨張

なんとか逃げ切ったつもりでいたのに、ここに来てとうとう感染したらしい。一時40℃近くまで上がった熱はあっさりと引いた。今はただひたすら喉が痛くて、唾を飲みくだすことすらつらい。連れが差し入れてくれたトローチをむさぼっている。 高校の終わり頃に…