2022-03-01から1ヶ月間の記事一覧

2022/3/26

数日外に出ずにいるうちに、駅前の桜はふつふつと咲きこぼれていた。いつもなら木の下で携帯をさわりながら待ち合わせをする人々が、今日は皆、待ち人のことなど忘れたように改札に背を向けて花に触れたり、写真を撮ろうとしたりしていた。それをからかうみ…

2022/3/24

退職の決まった同僚の壮行会で、同僚数人と食事をしたのが数日前のこと。同じ場所で働く人たちにそれ以上の愛着も興味もないし、いなくなる人に媚びを売る意味も別にないと思ったけど、それなりにかわいがってもらったのも事実で、なんとなく妙な義理を感じ…

2022/3/20

読みさしの本を読み終えたら帰る、と言って、夕方まで実家に居座っていた。ほとんど丸ひと月かけて、ようやくセーレン・キェルケゴールの『死に至る病』を読み終えた。 キェルケゴールという人のことは、高校の頃、無神論と有神論についての倫理学の授業で知…

2022/3/15

このあいだ図書館に行ったとき、小川洋子の『海』という短編集を借りた。どれも有機的な冷たさに満ちたやわらかな物語ばかりでとても気に入ったのだが、ひときわ印象に残ったのが、『缶入りドロップ』という、幼稚園のバスの運転手を務める中年の男が主人公…

2022/3/14

携帯はちゃんと書斎に置いて寝たのに、悪夢のせいで眠りは浅かった。明け方に薄く意識が浮上した記憶がある。もっともそのおかげで七時半には起きることができた。予報で今日は暑くなるのだと知って、麦茶を作りながら、夜はハイボールを飲もう、と思った。 …

2022/3/13

午前九時半過ぎに目を覚ます。好きな声優の音楽に眠気を拭ってもらいながら、布団の中で一日の予定を組み立てる。布団を出たら、洗濯機をまわして、コーヒーを淹れて、朝食をとろう。それから身支度をして、そうしているうちに洗濯が終わるだろうから、洗濯…

2022/3/12

友人と渋谷で落ち合って、道玄坂の中腹、風俗店や無料案内所が立ち並ぶ細道の台湾料理屋で遅めの昼食。渋谷という街はいつ来ても心底嫌いだけど、自分には縁遠い種類の人々、この先もきっと交差することのないであろう人々に邂逅できるのは、たしかにこの街…

2022/3/5

昨夜、いきなり気分の落ち込みががたんと来た。仕事を終えて、うまくいかないと思っていることを上司に電話で伝えてすこし靄が解消されて、近所のファミリーレストランでパフェを食べて、帰宅してからしばらく文章を書き耽っていたところまではよかったのに…

日常茶飯:1月・2月

写真が残ってる日だけの自炊記録。あとの日は何を食べて生きていたのだったかしらね。 1/4夜 豆苗のタイ風炒め、春巻き(惣菜)、豆腐となめこの味噌汁、親子丼 1/7昼 七草粥(レトルト) 1/15夜 豚肉と大根の煮物、塩鱈と豆腐と水菜のスープ 1/24夜 豆苗と…