9月21日(土)無題

目が覚めたのは12時前。起き上がる気分にならず、横になったまま14時過ぎまで携帯を漫然と眺めながら溶けていた。水平にかかる重力にすっかり慣れきってしまったせいで、起き上がると体が自分のものではないように感じられて心細くなった。

まず水回りをきれいにして、そのタオルをほかの洗濯物とともに洗濯機に放り込む。洗濯機がまわっているあいだに掃除機をかけたいが、埃が舞い上がってしまうから、それにはまず干しっぱなしだった洗濯物を畳んで仕舞わなければならない。こうしてひとつひとつ逆算して、思い描いた通りにこなしていくのが好きだ。仕事もこんなふうにできたらいいのだけど、時間制限の意識が薄いぶん、家事のほうがうまくいく気がする。

18時、父の還暦祝いのために、両親と祖母で麻布十番にて食事。食前酒にと頼んだ愛宕の松の微発泡が美味しかった。ふだんじゃ口にできないようなハイカラな割烹の数々に舌も心も溶かされた。

両親とともに実家に帰る。録画しておいてもらった番組を一気見するのは帰省の恒例行事。アメリカン・アイドルを3話通して見て、午前4時を回った頃に寝た。