2022/1/9

正午過ぎまで寝ていた。昼食をとって、身支度をして、両親と外出。もともとは母方の祖母宅で叔母家族と集まって食事をする予定だったが、祖母の体調がすぐれないことと、このところの感染症の急な再流行もあって、急遽とりやめることになった。ので、御年賀を渡しがてら、叔母夫婦の家にあいさつだけしに行くことに。昨年も親戚で集まることはできなかったので、顔を合わせるのは二年ぶり。全然変わらないね、と言われた。叔父はかわらずハンサムだし、叔母もきれいなままだが、相応に年波を感じさせた。家の前で数分立ち話をして別れた。いとこはふたりとも不在で会えず。

祖母の入居する施設にも寄って、こちらも玄関先で数分ほど挨拶をした。烏の濡羽色、というのがふさわしい髪色の持ち主だったが、傘寿を越えて、さすがに髪はだいぶ白くなっていた。最近良いことないの?と尋ねられたので、昇給したことを伝えた。結婚話を期待したのだろうというのもわかったので、色っぽい話はないよと付け足すと、そう、と一言だけ言われた。私が生まれる前に祖父を亡くし、ひとりで身の回りのことをこなしてきた祖母は、自信に満ちた、溌剌としたひとだった。それが今はずいぶん痩せほそって、死の影がまとわりついているようにさえ感じてしまって、目をそらしたくなってしまった。両親の老いも実感することが増えつつあるけれど、祖母たちはさらに着実に、終わりに向かいつつあるのだな、と思う。

夕食を食べてから自分の家に戻るつもりだったが、酒を飲んだらめんどうになってしまって、けっきょく実家でまた夜を越すことになった。好きな声優への手紙を書いているうちに夜が更けてゆく。