2022/4/3

雨。年末に再会した大学時代の演劇仲間と桜を見に行く予定だったが、部屋を借りて飲むことにする。約束は午後一時だったが、顔ぶれがそろったのはそれから一時間半近く経ってからである。もともと集まる予定だったメンバーのほかに、全員の共通の友人が飛び入りで参加することになって、大学卒業ぶりの再会を果たした。漫画家を目指すという話は聞いていたが、来月から連載が決まったらしい。すごいことだ。

料理の得意な仲間のひとりが豪華なごちそうを作ってきてくれて、それをつまみにひたすら酒を飲んでいた。酒を飲んで、食べて、煙草を吸って、会話の内容なんかほとんどおぼえていないのに、気付けば日付が変わる頃になっていた。恋愛の話、仕事の話、セックスの話、政治の話、これからどう生きていきたいかの話。軽口めいたなかに時折真剣さのにじむ馬鹿たちのことを愛している。ふわふわと話題はうつりかわって、足掛け十時間、ただ笑ってばかりいた。