思ったより酒は抜けていたが、気持ちがまったく仕事に向かなかったので、けっきょく午前休にして正午近くまで惰眠をむさぼった。その甲斐もあって体調は悪くなかったのに、まったく集中が続かず、会議以外にはろくな時間の使い方ができなかった。こういうときにずるずると労働しようとしても無駄だというのはわかっているので、午後六時過ぎには早々に切り上げた。
何もしたくない気分だったけれど、買い物や外食のために着替えて外に出ることのほうがよほど億劫だったし、かといってカップ麺を食べたい気分でもなく、土曜に買い込んだ食材も調理しなくちゃならない。しぶしぶ包丁を握ったら案外頭がすっきりして、けっきょく三品作った。ミニトマトと玉葱のマリネ、胡瓜とツナのマヨネーズ和え、豚肉と茄子とピーマンの味噌炒め。料理は日に日に好きになっていると思う。
風呂に入ったところまではよかったが、けっきょくそのあとも何をする気にもなれず、ヒプステのコンサート映像を反芻しているうちに日付が変わった。心のなかにぐるぐると言葉にならない思念が渦巻いているせいで、うるさくて本を読めない。
