2022/6/6

月曜日が来るとわかっていながら午前四時近くまで本を読み耽っていたせいで、頭は重い。ただ、こんなにも続きが気になって何も手につかない、という読書体験をしたのは久しぶりのことで、そのことへの嬉しさが上回る。昔、もっと本をよく読んでいた頃は、歩いていても食事をしていても本を読んでいる、ということがしょっちゅうだった。年をとるにつれて、没頭するということがどんどん下手になっていると思う。それでも、最近はよく読めている。物語が、言葉の意味がするすると自分の胃に収まってゆくのが楽しい。別の作品の続きを早く読みたい気持ちもあるいっぽうで、読み終えたものの感慨にもうすこし耽っていたい気もする。死にたくないなあ。この世界のおもしろい作品をぜんぶ食らいつくすくらい長く生きられたらいいのに。全然仕事なんかしている場合じゃないのに、やらなくちゃいけないことはずっとなくならなくて、胸のあたりにまたずっと何かがつっかえている。いつまでこうして頑張り続けなきゃいけないんだろう。雨だからどんよりと悲しくて、いつまでも過去になってくれない悲しい出来事をずるずるひきずっている。関東は梅雨入り。