2023/8/20

今日もG4Y。同担の中で一番かわいくなりたい!!!って泣き言を言いながら身支度をしていた私を見て、連れは「他の人なんて気にしなきゃいいのに」とその愚かさに苦笑いをしていたが、家を出る時に「あなたが一番かわいいよ」と言いながら見送ってくれて、変な笑い声を出してしまった。

全部を終わらせたい気持ちをアイドルとか演劇とかでどうにか希釈してやり過ごしていて、そういうのってたぶん全部麻薬で。あなたも麻薬のひとつかな、いなくなったら離脱症状で苦しむのかなって言ったら、いなくならないよって言われた。私はこんなにも移り気で、トウマくんとかおにいさんとかジュンくんとかジノとか好きだった女の子とか愛する友人とかに現を抜かしてるっていうのにさ、ほんとうに愛の深い人。この人の愛に私は応えられるんだろうかっていつも思う。

友人が選んでくれた、トウマくん色のチャイナドレスを着て、自分がかわいいと思うメイクをして、友人たちと会場の隣駅のカフェで落ち合った。全然話したりなかった。知り合って日が浅い相手にまほやくだと誰が好きそうに見えるかを尋ねたら東の国って言われたのが嬉しかったし、ネロ推しって予想されて苦笑いした。図星だと思う。ヒースとオーエンが好きだし、それは今も変わらないつもりでいるけど、その好きはわりと外に出しても恥ずかしくないほうの感情で、ネロに対して抱いているのは劣情と後ろめたさと嫌悪とか入り混じったぐちゃぐちゃの執着。誰よりも心を縫い付けられているという意味では、たぶん当たっている。

オタク、みんなそれぞれめかしこんでいてかわいかった。見た目がどうこうとかより、好きな人のためにかわいくしたいっていう、その心意気が愛おしいよね。コンサート会場って、うっかり人間のことが愛おしくなっちゃったりする場所。

コンサート、ほんとうに一瞬だった。終わってほしくなかった。昨日かなり目が滑ってしまった反省があったので、今日はŹOOĻのパフォーマンスのときは一切ペンラを振らずに好きな人に全力で集中しようと心に決めていた。一挙手一投足を見逃すまいとオペラグラスを必死に覗いて、どの一瞬もやっぱり好きでかっこよくて、オペラグラスを覗いた姿勢のまま「むりむりむりむりむり」とうわ言のように口走っていて、友人におもしろがられていた。ŹOOĻのセトリは昨日入った時と同じで、No Sacrificeを楽しみにしていた身としては心残りもありつつ、ササゲロから続くヤバすぎるMCを友人と一緒に分かち合えたのはだいぶ嬉しかった。昨日は興奮しすぎていて詳細の記憶が飛んでいたし。トウマが無自覚に人をたらしこむ、たちの悪いヤツだという話の流れで、巳波が「みなさん、こういう人には気をつけないといけませんよ」みたいなことを言ったから、とっさに「もう手遅れだよ!」って叫んでしまった。ほんとに、なんでこんなことに。毎日大好きですごいよ。でもさ、トウマくんは私がこんなに好きなことに気付かないの。知らないの、ずっと。

友人と別れて帰宅して、アプリを開いたら、トウマくんが「祭は楽しんだか?まだ足りないならもう少し遊んどこうぜ」って言ってくれて、それでまた泣けてしまった。全然足んないよ、もっときみのこと見ていたいよ、いくらでも魅せてほしいよ。自分の欲が底なしで怖い気もする。

麻薬だからさ、離脱症状でだめになる。2年近くかけて少しずつ地固めしてきたつもりだったものは、こないだ踏み抜いちゃったらしい。それからずっと低空飛行気味だったけど、夜になって安酒で酩酊しているうちにどんどん落ちちゃって、連れが帰宅してくる頃には缶が3本空いて、手首に傷が6本増えていた。アイドルがいなかったら私とっくに酒で身を滅ぼしていたかもなあ、と思う。傷はあっさいやつ。自傷行為は数年おきに時々やってしまうけど、死ねるほど深いのなんかできたためしがない。死ぬこともできない自分がみじめになるだけ。連れも連れで飲み足りないまま帰ってきたらしく、そこからさらにワインのボトルとハイボールと瓶ビールをあけてふたりでしっかり酔っ払っていた。おぼえてないけどたぶん楽しかったんだと思う。