2023/9/27

昨日大きな会議をひとつ終えて、肩の荷はすこし降りた気分。こまごまとしたものを片付ける。私が今日からまた出張なので、連れは夕方からまた仕事なのに、朝の仕事を終えたあとわざわざ帰宅してきてくれた。昼食を買いに行きがてら、近所の和菓子屋でソフトクリームを買って食べた。涼しくなる前に食べようと前からもくろんでいたもの。しっかりと牛乳の味がして、かなりおいしかった。伊豆旅行といい、花火大会といい、積み残していた夏をすこしずつやっている。

出張は疲れるけどけっこう好きだ。今日は新幹線から窓の外に目をやる気持ちの余裕があった。彼岸花があちこちに咲いていた。光をはじいてぎらぎらと輝く川面、遠くに切れ切れに見える海、田畑のあいだの細い道をチャリで疾走する少年、鱗雲、低い雲の切れ間から差し込む天使の梯子、三角形に建てられた稲穂の束がアポロチョコみたいに刈り取られた田んぼに並んでいる様子。まだ刈られていないところも稲穂がずいぶん色づいてきているのがわかる。秋だ。

17時前に大阪に到着。チェックインしてから映画館に行くつもりでホテルの最寄りに着いたところで、決済期限を逃していたうえに、今から予約し直しても上映に間に合わないことに気が付いて、1本目のDay2は流してしまった。公式には今週で上映終了ということになっているけど、東京では金曜以降もやるところがあるみたいだから、まあいいかと思ったのもある。明日も観る予定だし。

そんなわけでチェックインして、一息ついてから気を取り直してDay1を観に映画館へ。梅田のダンジョンで迷ってあわや間に合わないかと思ったが、なんとか到達できてほっとした。Day2は一昨日観ているが、Day1を観るのも、応援上映もひと月ぶりだ。一昨日は正直思いきり楽しめたとは言い難かったのだけど、それでも表面で固化していた垢を洗い流す効果はあったらしい。剥がれ落ちたあとにあらわになったやわらかく新しい皮膚に、今日のDay1がもろにぶつかってきたみたいだった。ムビナナは、疲れたときに浴びる熱いシャワーのようだと思う。汚れを洗い流して、細胞のあいだに入り込んで疲れのかたまりをしゅわしゅわと溶かしてゆく感じ。ŹOOĻのMCでトウマくんが「くだらないことは全部忘れろ、俺たちが吹き飛ばしてやる」って言った瞬間に涙がだばーっと出てきて自分でもびっくりした。ŹOOĻの前半のパフォーマンスを泣きながら観たのは初めてのことだった。それ以外にも、トウマくんも、ほかのアイドルたちも、ここでこんな表情してたんだ、とはっとした場面がたくさんあった。観るたびにすこしずつ違う感じ方をしているのは今に始まったことではないけど、それにしても20回以上観てもまだ初めて味わう感覚があるのか、というのが、久しぶりなだけに新鮮に嬉しかった。Re-raiseでもよくわからないままべしょべしょに泣いて、Nightfallもいつもながらに泣いて、ストストもちょっと泣いた。Incomplete Rulerは隣に座っていた一織担がめちゃくちゃ泣いていて、かえって落ち着いて聴けたけど(それでも "Let us stay with you all" という陸の優しい声には泣けた)、トゥモエビとPoTWで友人たちのことを考えながらまた泣いた。エンドロールではまた隣の一織担が泣いていて、ティッシュを差し出してみたら受け取ってくれて嬉しかった。わかるよ、という気持ちを込めたのが伝わっていたらいい。むしょうに会いたくてたまらなくなって、夜、ホテルに戻ってから友人たちに土曜日に一緒に観に行かないかと連絡した。あっという間に快諾の返事が返ってきた。