2024/2/23

遅めの昼:ブロッコリーとベーコンとマッシュルームのペペロンチーノ(連れ作)
夜:居酒屋2軒

連れと私がそろって午前中をゆっくり過ごせるのは珍しい。正午をだいぶすぎるまで布団で過ごして、空腹に耐えかねて遅めの昼食を作り出した頃には、友人との待ち合わせまで2時間を切っていた。

冷たい小雨もあいまって、体感としてはこの冬で一番ではないかというくらいの寒さ。午後4時半、友人と落ち合う。大学の同級生で、連れの寮生時代の同期でもある。私も演劇活動のなかで同じ作品に携わったことがある馴染みのある相手だが、感覚としては「連れの友人」というほうが近い。同じ路線で15分ほど離れたところに先週越してきたばかりで、引っ越し祝いもかねて、新居の最寄りで飲むことになっていた。まだ街を全然開拓できていないというので、私の希望で以前から目をつけていた飲み屋に行った。どれも美味しくて楽しかったし、友人は早々に酔っ払って、ホッピーの中を頼んだくせに、その中が来る前に外を注いで店員さんに怒られていた。

隣の席にいたのが年配の女性4人連れで(みなさん70歳は超えていたと思う)、元気にジョッキでビールをあおって、料理をたくさん頼んでみんなで分け合いながらおしゃべりに興じていて、素敵だった。年齢を感じさせないというか、やっていることが全然今の私たちと変わらなくて、ああ、私もこういうふうに年をとれるんだ、と思えたのが嬉しかった。私も70を超えてもジョッキでビールをぐびぐびやるおばあちゃんになりたい。その女性たちは私たちよりも先に店を出ていったが、帰りがけにそのうちのひとりに「別嬪さんねえ」と話しかけられたのには嬉しかった。

場所を移してもう1軒行ったときには、友人はすでに酔いがずいぶんまわっていた。どういう経緯だったか忘れたが、友人のなにかの言動に対して、連れが「こいつ、可愛いところあるんだよ」と私に向かって自慢しながら相好を崩していたのだけ覚えている。連れは愛情深い人だが、とりわけ寮の仲間に対する愛には敵わないなあと思わされることがある。そういうところが好きだ。

9時過ぎに店を出て、その後は新居におじゃまさせてもらった。まだそこら中に引っ越しのダンボールがあって、新しい生活の気配に、関係のない私までちょっと気分がそわついてしまった。ほどなくして友人のパートナーさんも帰宅して、終電まで4人でスマブラをしていた。先日勝吾さんのバーイベで見たばかりだけど、自分でやるのは10年ぶり以上だ。当たり前に負けまくったけど、すごく楽しかった。家に友だちを呼ぶのっていいなあ。今度はうちの近くで飲もうと約束したので、そのときには人を呼べるくらいに片付けておこう。