180926

仕事のことをずっと考えている。いっそお金のためと割り切りたいけれど、その覚悟はまだ出来ていない。起きている時間の半分近くを死んだように過ごす覚悟なんか、そう簡単にできるわけがない。かと言って、どうすれば楽しいと思えるのかもわからない。先輩たちは、自分の工夫次第で楽しくできるのだという。そうかもしれない。きっとそうなんだろう。そう思って、若手の有志の活動に参加してみたり、社会貢献活動に参加してみたりしている。それでも全然勉強はできていないし、充分な努力をできているとも思わない。もっと頑張っている人はいくらでもいるんだ、私なんて全然だめだ。そうやって努力神話から逃れられずに振り回されて、焦りばかりが募る。自分じゃ全然だめだと思っているのに、なぜだか社内で色々推薦してもらえたり、優秀だと褒めてもらえたり、もう本当にわからないんだ。素直に喜べばいいのかもしれないけれど、ここにあるのは怖さだけだ。皆の目に映る自分がさっぱりわからない。誰の話をしているんだ。皆、私じゃない人の話をしている。

会社を出たら、冷たい雨が降っていた。駅に向かう途中、横断歩道で信号が変わるのを待っていたら、街路樹から大きな雨粒が落ちてきて、傘がばらばらと小気味の良い音を立てた。小さな小菊がいっぺんに夜空に開く時の花火の音に似ていて、そういえば今年は花火を見なかったことを思い出した。夏、終わっちゃったなあ。さみしい。

好きな絵を描く人が、好きな文章を書く人が、ツイッターからいなくなってしまった。寂しいとは思うけれど、引き止める術なんて持っていなかった。インターネット上の関係なんて、そんなものだ。私の世界を構成していた泡のひとつが弾けて、その泡が最初っからなかったみたいな世界で、明日も生きていくんだろうな。さみしい。

全部、雨のせいだ。誰かに抱きしめてほしいのも、無性に家族に会いたいのも、体温を奪っていくような秋の雨のせいだ。