1月16日(木)ホットレモン

8時に起きる。寝坊をしているわけではないのに、毎度家を出るのはぎりぎりになってしまうのはなぜだろうと恋人にこぼしたら、それは寝坊しているということだと笑われてたしかにそうだなと思う。私のせいで駅まで走ることになっても、嫌な顔ひとつせずにけらけら笑うのは恋人の好きなところのひとつだ。来月の目標に、駅まで歩いて行ける時間に出ることを追加してみたらどうだと提案された。

午前中に会議がひとつ、午後にひとつ。その後は同僚とときどき会話しつつ、22時をまわるまではほとんど集中力を切らすこともなく仕事に没頭した。コンビニで夕食を調達して、けっきょく日付が変わる頃までオフィスにいた。ほんとうはもっと早く帰れる目論見だったが、思いのほか苦戦してしまった。でもその甲斐あって、どうしても終わらせたい作業にはなんとか区切りをつけることができた。上出来。

ここ数日、日に日に自分のちからがついている感覚がある。クライアントや先輩同僚の発言から何も取りこぼすまいと神経を尖らせているせいで、仕事を終える頃にはほかのことは何もできないくらいに消耗しきっているが、嫌いな疲れではない。

なにかほっとしたくなって、帰り道に自販機でホットレモンを買った。まえの晩に恋人が作ってくれた柚子と生姜のホットジュースが恋しくなっただけだった。