2月10日(月)残雪

7時半に起きる。あいかわらず恋人は布団を出ていくのが早くてさみしい。もうすこし私がしっかりと意識を取り戻すまで隣りにいてほしい。そうじゃなきゃ夢と変わらないような気がしてしまう。

昨晩の夕食の皿を洗う水の音でだんだんと頭がはたらきはじめて、寝ぼけながら私がやるよと言った気がするのに、起きたときには流しはもうほとんど片付いていた。それだけでなく、フレンチトーストがふんわりとフライパンのなかでふくらみはじめている。私の貢献といえば紅茶を淹れたことくらいだ。買ったばかりの、平清水焼のマグカップがさっそくの活躍。はやく使いたくて、前の晩からふたりしてうずうずしていた。残雪という名の釉薬による白はやわらかでふっくらとしていて、それでいてつめたさを併せ持っていて、たちまち気に入ってしまった。コーヒーがさぞ映えることだろうと思って選んだものだったけど、あいにく豆を買おうと思っていた近所のコーヒー屋さんは臨時休業だったので、次の楽しみにとっておくことになった。昨日の夜に仕込んでおいたシードルのゼリーも食卓に加わり、月曜の朝からしゃれこんでしまった。最高。

午前に会議がひとつ、午後にひとつ。午後の会議を終えてからはずっと体調が落ち着かず、集中力が戻らないままだった。あんまり良い消化はできずに20時すぎに切り上げて帰宅。夕食は土曜に作り置きしておいた鶏肉と茄子の甘酢炒めと、なめこの味噌汁。それと蕪の葉を醤油とごま油で炒めてふりかけにしたのをご飯のおともに。大した手をかけた料理でなくても、やはりコンビニとは段違いの満足感だなあと改めて思う。生活に多少なりとも時間を割くと、自分を大事に扱えている感じがして気分がいい。

皿洗いと仕事は潔く明日にまわすことにして、どっぷりアイドルの動画を見て寝る。