11月3日(火)神たる消費者

11時すこし前に起床。夕方までアニメを見続ける。
約束のネバーランド』を全話観た。ストーリー展開は面白かったけれど、あまり好みではない。『呪術廻戦』もネットフリックスの配信分はすべて追いついた。こっちは好きだったので、今週からリアルタイムで追いかけることにする。正しい死、というのを他者が規定することに違和感はあるけれど、虎杖悠仁は魅力的なキャラクターだ。好きな作品と面白い作品はかならずしも一致しない。

創作に対するスタンスが私とはぜんぜん違う友人がいて、それがずっと不思議だなと思っていた。ボーイズラブを愛好する者とそうでない者とで、作品の消費の仕方というのが異なるというのはあるんだろうけれど、それは本質的なところではないような気がする。たぶん、作品を自分に寄せるか、自分が作品に没入するか、の違いなのかもしれない。私はとかく作品をそのまま受け止めるということをしない。自分なりにキャラクターとその世界を解釈して、私の存在する世界と紐付ける。私の立ち位置は常に同じで、かならず作品の外だ。神の視点に近い。自らも世界の構成員となって、物語のすこし離れたところから見守るような入り込み方とは、決定的に異なる。

こんなことを考えたのは、とあるキャラを死に至らしめたキャラに対して、その友人が激しい怒りを感じた、という話を聞いて、「うむ!わからん!(煉獄杏寿郎)」と思ったからだ。特定のキャラクターに怒りや憎しみを感じることは、私はほとんどないような気がする。思い入れの強いキャラクターと、そうでもないキャラクターとがいるだけだ。好きなキャラクターが死んでしまったら悲しいけれど、それは、以降その世界で生きて動くその人を見ることができない悲しさによるものでしかない。怒りを覚えるとしても、殺したキャラクターに対してではなく、作者に対してだ。いろんな愛し方があるなあ、と改めて思うなど。

ボーイズラブ愛好者どうしの親和性が高いのは、かならずそこにオタク自身の解釈が入るタイプの人間だからなのかもしれない、とも思った)

18時くらいから、まったく集中できないながらも仕事をする。祝日なんて、5日分の仕事を4日でやらなくちゃならないだけだから、ありがたくもない。だったら少しでも片付けておいたほうが、明日以降が楽だ。昨日終わらなかった厄介事は無事に済ませた。21時、同じく休日勤務中の上司に今週の会議資料のレビューをしてもらう。もやもやしていた部分が、助言をうけてすこしずつはっきりと輪郭を伴っていく。ときどき腹の立つこともあるけれど、上司と仕事の話をするのは好きだ。以前より格段についていけるようになっている実感もある。

23時過ぎに仕事を終え、『ユーリ!!! on ICE』を数話観ながら、ひさしぶりにトレーニングバイクに乗り、筋トレをした。体のメンテナンスは、ちゃんとやれば気持ちがいい。わかってはいる。