記録:2021-3Q

■書籍

  • 雄大『さよなら、男社会』
  • 平田オリザ『演劇入門』
  • 桜木紫乃風葬
  • 岡田淳『こそあどの森の物語』シリーズ
    • 『ふしぎな木の実の料理法』
    • 『まよなかの魔女の秘密』
    • 『森のなかの海賊船』
    • 『ユメミザクラの木の下で』
    • 『ミュージカルスパイス』

■漫画

■アニメ

■ドラマ

  • ブラック校則
    佐藤勝利さんの演技が観たくて見つけた作品だったのだが、脚本が『オッドタクシー』と同じ此元和津也氏だと知ってすぐに観はじめた。勝利さんの演技、すごく好みでとても良かった。
  • MIU404
    この数カ月、生活の中心にアニメを置いてきたので、ひさしぶりにドラマを観て生の人間の放つ躍動感にうろたえてしまった。ある程度記号化されてるアニメと違って、脚本や演技の意図しないところというか、付加要素的な部分まで拾ってしまうから疲れ方が半端じゃない。これみんなどうやって見てたの?これが私たちの生きる世界、私たちの戦わなくてはいけない世界……
  • アンナチュラ

■映画

■舞台

  • シアタークリエ『SHOW BOY』
  • 劇団四季『アラジン』(2回)
  • 劇団四季『はじまりの樹の神話』(3回)
  • 宝塚 宙組シャーロック・ホームズ -The Game Is Afoot!- / Délicieux(デリシュー)!-甘美なる巴里-』
  • ブライトンビーチ回顧録
    『ブラック校則』で演技をする佐藤勝利さんがとても好きだったという話をしていたところ、友人にこの舞台のことを教えてもらった。運よくチケットが当たったので、これ幸いと観に行ってきた。

    物語について感想をひとことで述べるならば「くそくらえ」だった。あなたたちに必要なのは家族愛ではなくフェミニズムです!と叫びたくなる感じの150分。家父長制がもたらす地獄のオンパレードで、フェミニストとしては興味深い作品でもあった。伝統的家族観を礼賛する作品のメッセージを評価したいとはまったく思えなかったけど、舞台としての評価を切り離すならば総じて好きだった。ストレートプレイはずいぶん久しぶりだったのでとても楽しめたし、勝利さんもふくめ俳優陣の演技がほんとうに良かった。場面転換もいっさいなく、登場人物七名のみで演じ切ることって並大抵ではない。とくに勝利さんは今回がストレートプレイ初挑戦だと聞いていたのだけど、長台詞の数々をなめらかにこなす姿に彼のストイックさを見た気がして胸を打たれた。俳優の佐藤勝利さんに惹かれたので、そういう姿を見せてもらえたことはすごく嬉しかった。世界恐慌のひたひたとした陰鬱さの中に、勝利くんのきらきらした少年らしさが光っていて演出としては正解なんだろうと思った。一方で、14歳の少年の性に対する無邪気な興味を、微笑ましいものとして描く脚本には、かなり抵抗を感じた。重くなりがちな設定の中で、彼の少年らしさを光に位置づけるのはコントラストが効いていたと思うものの、今どき、男は女を性的に眼差す存在、女は男に性的に眼差される存在というのを強化しないでほしい。おもしろくないので。大道具フェチとしては最高の舞台だったし、最低限の音響で俳優の台詞を聴かせる!という気概も感じた。いろいろ言いたくなるのは、いい舞台なんだろうと思う。楽しかった。