2021/10/24

午前九時に起きる。休日の起床時間としてはかなり上出来なほう。洗濯物をたたんで、皿を洗って、好きな声優のラジオに送るおたよりの文章に悩んだりしているうちに時間が過ぎて、両親との約束に遅れそうで慌てて家を出た。ラジオにおたよりを送るのは生まれて初めてのことだ。好きが増えるたびに初めて経験することも増えるから楽しい。

車を出してもらって、郊外の大型家具店に。先日別の店に行ったときには四時間近く見て回っても決まらなかったのに、そこで方向性がある程度しぼれていたからか、あっさりと決まった。来月の半ばにはソファとテレビボードが届く。家がすこしずつ完成してゆく。

夜は十三年来の友人と食事。年末にはアフリカに出国して、二年は帰国しない予定だ。高校から大学、そして会社と、ずっと同じところにいた間柄である。かといって、クラスが同じだったこともなければ、専攻も、サークルも、事業部も違う。拠点は同じでも、重なるものはそう多くはない。日頃連絡をとることもない。ひとりが好きで、旅が好き。その程度の共通点の、近いところにいる遠い相手。それでも、ゆるやかながらこれだけの期間をずっと共有してきた相手がいなくなるのは、妙なさみしさがある。どうか健康でいてほしいと願うばかりだ。