2022/2/9

新曲発売日で、壮馬さんの新作に関するインタビュー記事が立て続けに公開されていた。どれも興味深く読んでいたけれど、『幻日』がまさに梶井基次郎の『桜の樹の下には』をモチーフにした楽曲であるということを、いくつかの記事で本人が話していて、自分がすくない知識のなかから連想した作品があたっていたことに仰天した。梶井基次郎はとても好きな作家だし、なおのこと『桜の樹の下には』には個人的な思い入れがあることもあって、ひたすら嬉しかった。ちなみに『埋み火』のほうはコーマック・マッカーシーが「正解」だった。括弧付きなのは、別に作り手の意図した解釈だけが正解だと思っていないから。

夜は同僚たちとオンラインで飲み会をやった。私の会社のいいところは飲み会がすくないところだけれど、飲み会があっても、その場にいないひとの悪口で盛り上がったりすることもなければ、恋愛事情に無遠慮につっこまれたりすることもなく、気兼ねなく参加できるのがありがたい。わりあい年齢層の近いメンバーが揃っていたのもあって、アニメやゲーム、ミュージカルから、料理、ギャンブル、シーシャと多様な趣味の人間が集まっていて、それぞれの話を聞いているのはおもしろかった。うち先輩同僚のひとりがヒプノシスマイクを好きだということが判明して、会がお開きになってからもふたりで日付が変わる頃まで話し込んでいた。