2023/1/8

目を覚ましたときには正午をまわっていた。前の晩、早く寝るつもりだったのに文章を書いていたら興が乗ってしまって、そうなると布団に入ってからもすっかり頭が冴えてしまって、けっきょく午前四時まで眠れずじまいだったせいだ。まだ微睡みたい誘惑もあったけど、天気が良いのでがんばって起きて布団を干したし洗濯もした。掃除機もかけたし皿も洗って台所もきれいにして満足。

家事をすませたあとは、途中になっていたモリミュのOp.2の続きを観た。Op.3も続けて観たけれど、またまた睡魔にやられてしまった。つまらないとかではなく、我が家のソファには睡魔が棲みついているのだ。そうこうするうちに午後八時になっていたので、鑑賞は中断して買い物に行って夕食を作った。豚肉と白菜の炒め煮と、大根をおろして大根餅にしてみた。大家さん様々である。あとは残りものの大根の葉のナムルと、里芋と梅干しの和え物。せっかく昼に台所を掃除したのに、また散らかってしまった。食後はOp.3を最後まで観た。

鑑賞の動機が久保田さんだったから、舞台としての期待値は特に自分の中でなかったのだけど、すっかり入れ込んでしまっている。良い舞台に出会えて嬉しい。久保田さんありがとう。Op.3を観たらまたOp.2を観たくなってしまって、日記を書きながら見返している。好きなところを挙げたらきりがない!ていうかほんとうにキャストの歌がうまくて嬉しい。フレッド役の赤澤さんは次作には出演しないようで、観てみたかったなあとすこし残念な部分もありつつ、そのほかのメインキャストが変わらずにいてくれることが嬉しい。

舞台ってなんだろう、とずっと考えている。好きだと思う舞台について全然言葉にできないことが悔しい。たとえば連れは映画の人で、物語を愛するという点では共通するけれど、私が舞台に惹かれる感覚は彼には理解できないらしい。同じように好きになってもらいたいわけではないが、私がもっと的確に舞台の魅力を伝えることができたらいいのに、という歯がゆさは常にある。舞台好きどうしで話していても、舞台の概念にはなんとなく共通理解があって、そこに甘えてしまうから、言葉にするのは部分的になってしまう。久保田さんがいつだか「芝居のうまい人を見た時に、この人の何がうまいと思わせるんだろうと考えてしまう」と話していたことがあったけど、それを考えることができるのは、まずうまい芝居とは何かという基準が確立されていることが前提だ。私にはそういう鑑賞するうえでの軸となるものがないのだ。衝動的な「あ、今のとこ好き!」ではなく、自分のなかにどういう評価軸があって、そこに照らしてどうだったから自分がどう感じた、まで落とし込みたい。自分の感じたものが間違っているのかもしれないという恐怖がぬぐえないのも、自分が何を良いと思うのか、思わないのかが不明瞭だからだろう。見ている数ももちろん足りないんだろうけど、体系的な知識をちゃんと仕入れるのって大事だ。学生時代せっかく演劇にかかわる機会があったんだから、もっとあの時にいろいろ勉強しておけばよかった。舞台演出について読みやすそうな本をいくつか見繕ったので、次に図書館に行くときに借りたい。

ちらっとツイッターを覗いたらブソクスンのカムバックの情報が出ていて歓声を上げた。うれしい。どんな曲だろうなあ。あと魔道祖師の3期が今日からだったのを見逃していた。これも観たい。