目覚ましを7時にかけていたのに、けっきょく二度寝をして起きたのは8時半。最初に目をさました時点で、あ、生理が来たなという感覚はあったが、そのあとの二度寝で見た夢が、出張か何かのホテルで起きたら部屋中に血痕が飛び散っている（物騒な話というよりはおそらく経血）というもので、人間の意識っておもしろいなあと起きてから思った。腹は痛い。
午前中近くで用のあった連れと昼食を一緒にとった。焼き餅に醤油とバター。バターを入れるだけでこんなにも背徳的な気持ちになるのはなんなんだろう。残り物の大根の葉のナムルはずいぶん気に入ってもらえたようだった。
夜、仕事に行って戻ってきた連れをふたたび迎える。夕食はしなびかけていた大根と鶏肉の炒めもの。大根の甘さでかなりいい感じに仕上がって嬉しかった。味醂とか砂糖のたぐいを何も入れていないよと話したら連れはマジ？と驚いていた。それと白菜のグラタン。ほんとうはベーコンもあったほうが美味しいのだが、買い物に行くのがめんどうだったので、具は白菜のみ。味付けはとくにせず、チーズの塩気のみなのでかなり薄味だったが、生クリームのこくがあるのでこれはこれで悪くなかった。
連れが家によく来るようになったのも料理の頻度が上がっている一端だろうと思う。祖父を亡くしたばかりの頃、祖母がひとりだと食事を作る気にならないとこぼしていた気持ちが、今はよくわかる。自分の食事を楽しみにしてくれる人の存在は大きい。そういえば、連れが頻繁に遊びに来るようになったばかりの頃は、まだ自分の作ったものを振る舞うことに不安があったことを思い出した。慣れも慢心も安堵もあるだろうが、総じて成長としてよかろう。
連れが来る前に『魔道祖師』の完結編1話を観て、藍湛の表情のやわらかさにずっと悲鳴を上げていた。陳情令のほうもまた観たいなあと思っていたら、U-NEXTで配信があることに気がついて内心で小躍りしている。言葉に頼らず他者を愛する方法があることを教えてくれた作品。昨年観た時はものすごい勢いで性急に貪ってしまったので、今度はゆっくり噛み締めたい。U-NEXTは2.5次元舞台の配信もかなり多く、久保田さんと滝澤さんが共演していたエスステも（見放題ではないけど）あることに気がついたのでこれはぜったいに観ようと決心した。連れとは『ウェンズデイ』を1話観た。
