仕事は一段落している。気を抜いていたら寝坊して9時半に目を覚ました。会議三昧の時期は作業時間がない！とさんざっぱら文句を言うくせに、会議がすくないと油断してぼうっとしてしまうので、仕事はやっぱり忙しいくらいがちょうどいい。
仕事をしていたら、二度寝から起きたらしい連れの「おお」という感嘆のため息が隣の寝室から聞こえてきた。ちょうどゴールデングローブ賞で『RRR』の『ナートゥ・ナートゥ』が最優秀オリジナル楽曲賞受賞をしたという知らせを目にしていたばかりだったので、そのことだろうなと思って「RRR？」と尋ねたら正解だった。私はこういうところの察しがけっこう良い方だと思っているんだけどどうでしょう。
昼食は連れがホットケーキを焼いてくれた。連れの誕生日が近くなってきたので、予定を相談したりしていた。先日誕生日にもらったモロッコランプがすごく嬉しかっただけに、何を贈ろうか悩んでいる。贈り物をするのって、喜んでもらえる自信がないのであまり得意ではない。身につけるものなんかは選びやすいけど、まったく服に興味のない人にあげると、こういう服を着てほしいという押し付けがましさがあるような気がしてためらってしまうし。
好きな装いがわからないという話をさんざんしているけど、サーフィンしていたらちょっと良いなと思うブランドを見つけた。ちょうどセールをしていて迷いつつ、新疆綿の使用中止に関する情報が見当たらずに踏ん切りがつかないでいる。あとインターネットに転がっている自己診断をやってみたら骨格ウェーブっぽいんだけど、一般的に骨格ウェーブに似合うと言われる系統の服装はたぶんあんまり私が着たいものじゃない。というのがわかって、これはきっと進歩。
夕食は作り置きの大根の葉を炒めたふりかけと、昨日の残りの大根と鶏の炒めものと、5分で作った白菜と豆腐の中華風スープ。生姜をきかせたら辛かった。
食後はさっそく好きな俳優ふたりが出ている舞台映像を観た。かなりぶっ飛んだ（物理法則に反している）場面の多いアニメが原作なので、どう舞台化するんだろう？と思っていたけど、ちゃんと板に乗って走っている感じは表現できていて、ほお～と思った。とはいえ、もともと原作ファンだったこともあり、やっぱりアニメであることに意味がある作品だなあと思ってしまった……。おにいさんのこと、登場5秒でやっぱり好きで、演技が好きってぶれないんだなと思う。これまで観た出演作6作（いつの間にそんなに見たんだ）とはまた違ったすこしコミカルな役どころで、こういう表情もできるんだ！という発見があり、でもやっぱりそのおもしろさに演技に対する真面目さが透けてしまうところが好きだな……と噛み締めていた。あとどれを見ても思うことだけど、カーテンコールのお辞儀姿がほんとうに美しくて惚れ惚れする。おにいさんより前から好きだったもう一人の俳優は、ダブル主演の片方なんだけど、ちょっとやりにくそうな役だなと思って観ていた。好きになったきっかけの舞台で演じていた役が人懐こく笑う、ひとを惹きつけてやまない人だったこともあって、おとなしめで口数のすくない役どころにはちょっと物足りなく感じてしまった。本人が根っからのエンターテイナーであることを知っちゃっているせいもあるかもしれない。キャラクターと演者は切り離して観ていたいとはいえ、やはり両者の間の親和性が高ければ、それだけ無理のない演技になりやすいというのはあると思うので……。思いっきりエネルギーを爆発させてステージの上で楽しそうにしているところが好き。
人の日記を読むのはおもしろいけど、自分の日記って反吐が出るほどつまらねえなと年明け早々に嫌気が差してきた。というか自分の発する言葉すべてが気に食わない時期。自分の言葉すら愛せなくなったらもうどうしたらいいんだ。詩的感性が死んでいるし、このままくそつまんねえ文章しか吐けずに死ぬのかと思うと暗澹とした気持ちになる。忘却怖さに記録に執着しているけど、何がそんなに怖いのでしょうね。でも時間が経って過去の自分を見かえしたときにおもしろいことを知っているので、書くのはやめない。
