月次の所属チームミーティングがあった。雑談が大半の気楽なものだが、業界の情報をどう収集しているかという話題になって、転職組の同僚たちがあれこれと教えてくれるのを見ながら、私はやっぱり仕事に対する愛が足りないなあと思った。愛が必須だとは思わないが、ここはみずから学ぶ姿勢を重んじる場所で、任されることをこなすだけの受動的な態度は、しょせんその程度の扱いしかされない。私は負けず嫌いなので、私がやっていない、できないことでほかの誰かが褒められているのが率直に言って気に食わない。でも、そういう負けず嫌いだけで維持できるモチベーションってやっぱりたかが知れているのだ。もうすこし仕事の中身そのものに愛を持てれば違うだろうに。
昼は連れがカルボナーラを作ってくれた。おいしかった。
夜、連れとやりとりをしていて、あなたはもう料理上手の範疇に入ると言われた。私のなかでの比較対象は母であり、そこには到底及ぶはずもないのだが、嬉しいことに違いはない。昔はお互いに自分の作ったものを食べてもらうのに緊張していたよね、という話になって笑った。
この一週間、さぼりにさぼった仕事に追い詰められて夜更かしをする羽目になって、夜半はずいぶん気が滅入っていた。翌日午前中に大事な会議が控えているというのに、けっきょく眠りにつけずに布団に入ってからも久保田さんの過去の配信映像を観ていた。知れば知るほど、この人があの役をやるんだなあというのが不思議でもあり、嬉しくもあり、やっぱり好きだなあと思っていた。
