2023/6/18

昼前に起床。アニナナ、ようやく完走する。2クール目は数話リアルタイムで見たもののその後脱落していたのだが、今週1話から見返し始めて、30話を4日ほどで駆け抜けている。タイミングってやっぱりある。もとになっているゲームシナリオがはちゃめちゃにおもしろいことはもちろん、映像表現としてかなり好きだなあと思うところが多くて、すごく楽しんだ。

午後はめずらしい植物の自生地を観に行きたいという母に連れられて、とある里山まで両親とドライブをした。見頃は終わりかけだったが、めあての植物には会えたし、ほかにもかわいい花をいくつか見かけて楽しかった。今でこそ都会っ子の暮らしを満喫しているが、こうして来てみると土と緑の匂いのする場所こそ、私の魂のかえる場所だと感じる。

夜は取り寄せたじゅんさい鍋。父の日を口実にしたごちそうだが、私から何かを贈ったりはしていない(母から酒のひとつでも買ってきてくれと頼まれていたが、すっかり忘れていた。母の日も何もしていないので公平でよかろうと内心で言い訳した)。父の日とか母の日とか、感謝を強要されているようで好かない。日ごろから親に感謝を伝えたいと思っている人たちが、こういう機会をきっかけとして利用するのはお好きにどうぞ、と思ういっぽうで、社会全体で「親に感謝すべき」という価値観の強化をしてくれるなよとも思う。というか、親のことは好きだし、今なら愛しているとも思えるが、感謝しているのとはちょっと違う。この人たちは親としての務めを果たしたと思う。でもそれはそれだけのことで、ありがたがるようなものではない。私に生きてほしいから産んだんでしょう?なら、彼らの務めに報いることは、私が今生きていることでいい。親とか子どもとかそんな上下関係におとなになってからも縛られたくはないし、おいしいものが好きな者どうしとして付き合っていきたい以上の感情はない。そもそも生まれてきたくなかったと思っている人間が、自分を存在させた人たちに感謝しろといわれても、ねえ。じゅんさい鍋はめちゃくちゃに美味かった。

ほどほどに飲んで、自宅に戻ってほっとした。私の家はもう、20年以上暮らしたあの家ではないんだなと思う。