2023/7/8

思想の近しい友人たちとドルシネでムビナナ、今日はDay1。初めて気がつくことが今日もたくさんあった。いつもみんなの顔や踊りばかり注視してしまうから、舞台装置や背景にまでなかなか気が回らない。今日初めてTRIGGERのDAYBREAK INTERLUDEでミラーボールが吊られていることと、Last Dimensionで舞台後方に薄布が垂れていることに気がついた。ŹOOĻのステージがはじまるとき、完全暗転シーンだと思っていたら、暗闇の中に佇む4人のシルエットがはっきりと見えたことにも驚いた。もうドルシネしか見られない……。ZONE OF OVERLAPの時、あまりにもトウマくんがかっこよすぎて苦しいので、膝に載せていたぬいぐるみを握り潰してしまっていた(隣にいた友人に気づかれていて恥ずかしい)。NiGHTFALLでべしょべしょに泣いてしまい、マスカラが落ちて目の下が真っ黒になった。だいたい舞台やライブの鑑賞中って、自分が今何を感じているかを頭の中で言葉にしながら見ていて、いわばあとあとまとまった文章に残すための断片的な材料を成形する作業を同時並行でやっているのだが、この時はもうそういうのができなかった。頭の中にあるものが全部洗い流されて、自分が何を感じているのかもわからないまま泣いていた。でも、それはそれで気持ちよかったかも。

友人たちと別れたあとは、家に戻った。夕方の用事までに家事を片付けるつもりだったが、やる気が出ずに、早番で上がって帰宅してきた連れとともに、けっきょくだらだらとゲームしたり日記を書いたりしていた。

夜は私の両親と連れと4人で食事。いちおう、同居にあたっての挨拶的な。何を話すんだろうと連れは緊張しっぱなしだった。両親はわりと私の歴代交際相手のほとんどを知っているとはいえ、これまでの交際よりも明確に未来をともにする意識がある分、なんとなくこちらまで会わせるのに緊張してしまった。別に親の意向なんかどうだっていいはずなのにね。両親の馴れ初めとか、アメリカ滞在時代の話とか、私が初めて聞く話もけっこうあった。帰宅の道すがら、どうだった?と尋ねたら、あの親に育てられたらあなたはこうなるよねって思った、らしい。食の趣味とかそういうところの話。まあそういう感想になるか、と自分でも思う。私の左腕のタトゥーを見て母親が顔をしかめていたのが愉快だった。「消したーい」と冗談めかして言われたけれど、私がした選択に対して口出しされることを私が好まないのをわかっていて、普段はわりと思うところがあっても尊重しようとする人だから、それでもなお口に出た言葉だということは、けっこう嫌なんだろうな。でもね、私の、私だけの体だよ。あなたの見えないところにあと2か所あります。