ムビナナ遠足。友人が選んでくれたトウマくんカラーのチャイナドレスをまた着ようかなと迷ったけど、新しく買ったシアーのジャケットをおろしたかったので、それに白のワイドパンツ黒のハーフトップに合わせた。とはいえオタクとして好きな人の主張はしておきたく、臙脂のショートブーツとガーネットのネックレスでトウマくんカラーを足している。アイドルのファンの雰囲気は、けっこうメンバーによって色が出るというのが体感としてあるのだけど、その文脈で、今日の服は「コンサート会場ですれちがった他担に『トウマ担ってかっこいいお姉さん多いよね』って言われたい」というのがテーマ。かなり好きな装いだった。このところテキトーな格好ばっかりだったので、ちゃんと気合いを入れておしゃれをしたら楽しい。
応援上映で涙ぐむことはあれど前後不覚になるほど泣くことってなかったから、今日も油断していた。字幕付きの上映で、これだけ見ていながら知らなかったもの、とりこぼしていたものに出会って、不意打ちでくらった。Incomplete Rulerは、もともと連帯の歌だという認識はあったものの、直前のNF、ストスト、美プレという怒涛の流れで気持ちを使い果たしていることもあって、この曲はわりとすんと落ち着いて聴いていることが多かった。なのに、自分に一番吸収しやすい情報形式で与えられたら、響き方が全然違った。「So let us stay with you all 抱えきれない運命 支配するためみんな 隣り合うんだね 夜が明ける」とか「一つになれなくても 一人ではいさせない（今、世界は変わる）」のあたりがずっしりと胸に響いて、息の仕方を忘れるくらいに泣いてしまった。ともに運命を支配しようとする友人たちが、まさに隣の席に座っていることも大きかったのかもしれない。一つになれなくても一人でいさせない、っていつも私が友人に対して思うことだから。そのあとに続くトゥモエビもずっとその衝撃を引きずってぐずぐずと泣いていたが、曲の半ばでŹOOĻ、TRIGGER、Re:valeの3グループが登場したとき、虎於が「これからは俺たちが一緒だぜ」と言ったところで、かろうじて残っていた冷静さを手放して体をまっすぐ保つ方法を忘れて椅子からずるりと滑り落ちながらめちゃくちゃに泣いてしまった。だって、そんなの、知らなかった。
友人にめちゃくちゃかわいい指輪をもらった。色違いのおそろい。死ぬまで大事にする。私はその友人にどえらい執着を抱えているので、指輪に勝手に重たい意味を見出して嬉しくなっていたのだけど、まるきり独りよがりでもなかったらしくて嬉しい。ふふ。
連れは友人たちとサバゲーに行っていて、くたくたになって帰ってきた。知らない世界なので、いろいろルールを教えてもらったりしておもしろかったけど、ふと、今日は8月6日なのにな、と思って悲しくなった。弾の入っていないモデルガンを撃たせてもらった。銃口を覗き込んでみて、ひやりと心臓が冷たくなった。人は殺せないのに、それでもずしりと手に沈む重みも、撃つ時の衝撃もずっと忘れられずにいる。怖かった。悲しかった。
