2023/11/21

明日は早起きしないとならなくて、夜更かしをしている場合じゃないんだけど、だいぶ気が立っている。日記にすることで過去として切り離せるのに、書けずにいると毎日が私の中で終わらないまま腐っていくからいけない。暴れ回って内側から食い尽くされる。死にたくなっている。これって死にたいって感覚で合ってたっけ。もうわかんなくなっちゃったな。耐えられる苦しさを死にたさと呼んで自分で悪い方に錯覚してるだけなような気もする。

仕事を終えたのは19時前だったのに、夕飯をとって(ねぎ焼き美味しかった)新幹線に乗って帰宅したら23時。アニメを楽しむためにわざわざグリーンカーにしたのに、その時間をすごく楽しみにしていたのに、けっきょく半分以上眠ってしまって、かなりへこんでいる。仕事のことは嫌いじゃないし、矜持も自負もある。でも、それは私が私を好きでいたり、私の愛するものを賄ったりするための手段にすぎない。私の存在が仕事を実行するための手段に成り下がってしまっては意味がない。仕事に時間も体力も奪われて、物語を味わう余裕すらないのなら、それは仕事と私の立場が逆転している。私が飼いならす側だろう。ぐっすり眠りたいなあと思う。けっして眠れていないわけではないが、仕事をするために起きて、仕事をするために眠りにつくのが苦しい。そんな睡眠は枷に過ぎない。ゆるされて眠りたい。

起きている時間で、まほやくの3周年イベストの後半を読んで、ハイキュー!!を2話分観た。3周年は、わりと穏やかな物語で、1周年のときの衝撃を忘れられずにいる身としては物足りなさもあったけど、でもやっぱり泣いてしまった。幼さに特有の感性が失われることの悲しみと、それと引き換えに、これから出会うかもしれない素敵なものがあること。救貧院を出たシノがヒースと出会ったように、劇的な、素晴らしい何かがこの先にあるかもしれないと魔法使いたちはいう。だからもうすこし生きてみてもいいんじゃないかと。劇的な何かを待ち望んだまま、30になろうとしている。魔法使いみたいに長寿でもないし、その何かに出会えないまま死ぬのかもしれない、という恐怖のほうが切実になってきた今の私には痛い話だった。

仕事に矜持も自負もある。あったはずだった。古く愚かな慣習に絡め取られた企業に、外から新しい風を吹き込む立場たりうるのがこの仕事だと思っていたし、企業を変えることは社会を変えることで、そこにほんのすこしでも自分が貢献できると思っていた。きれいごとだとは思うけど、まるっきり夢物語でもないと信じていた。だけど、現実ってそんなうまくできてない。前に進むために必要なことをやるのが仕事なのに、昨日前だと思っていた方向が、今日は違うってことになっている。やってもやっても、砂のようにすべてが無に帰していく。徒労感がすさまじい。何かもっとできることがあったんじゃないかと振り返ってみたところで、特に思いつかない。手を抜いていたわけでもなくて、大きな流れの中で私の影響できる範囲は限定的で、不可抗力としか言いようがない。手を抜いていたわけじゃないからこそ、きつい。最善を尽くしたはずのものが、無価値として扱われるのってけっこうこたえる。何のためにがんばってんだっけな。疲れた。

年末の予定を連れと相談していた。仕事納めは29日になりそうで、27日の誕生日当日はあまりゆっくりできなさそうだから、30日に遅めの誕生日祝いをしようかと言ってくれる。気持ちは嬉しいが、どちらかといえば大掃除をしたい。私がそう言ったら、手伝うねって言われて、それにどうしようもなくかちんと来てしまった。ああ、気が立っているなと思いながら、気が立っているから寝るねと会話を切り上げた。八つ当たりっぽいなと思うから明日謝る。手伝うって言葉が気に入らなかったことも言ったほうがいいのかなと思ういっぽうで、私のほうが圧倒的に連れよりきれい好きだし、だから掃除をしたいのも私のわがままに付き合わせているだけだとしたら、手伝ってもらうという認識が正しいのかもしれないとも思う。