2023/11/24

出社。といっても、祝日と土曜日の間に挟まれた平日はなんだか間が抜けている。クライアントも休みなので、同僚と軽めのミーティングをするくらいで、指揮命令系統で上にいる人にちょっと良いランチをごちそうしてもらうのが出社の主たる目的である。かなり美味しかった。目先の作業にとらわれて近視眼に陥りがちだが、上にいる人は視野がひろくて考え方も柔軟ですごいなあと思う。偉い偉くないとか地位の上下の話ではなく、役割に応じて求められる振る舞いは異なるから、今の私がすぐさま彼のようになる必要もないのだが、いずれそちら側にいくことも選択肢として考えたときに、自分にできていないことをできる人から学ぶものは多くておもしろい。

15時過ぎに退勤して、好きだった女の子と落ち合う。電車は同じ目的地に向かう人々で信じられないほど混雑していた。ぎゅうぎゅうの車内で体勢を維持しようとつっぱっていたら、駅に着くまでに疲れ切ってしまった。ふたりで会場への文句をたらたらこぼしていたが、始まったらそんなことは全部どうでもよくなってしまった。

いつだって最高の幸せをくれるのがセブンティーンだ。ホシくんはいつも、「僕たちがみなさんの最高で最後のアイドルになる」というけれど、間違いなく彼らは私にとって最高で最後の、そして最初のアイドルだ。好きだった女の子と思いっきり跳ねて踊って叫んで笑って泣いて、信じられないくらいへとへとになったけれど、こんなに愛しい疲労感をほかに知らない。最後の挨拶でジョンハンが「みなさーん、楽しかったです!僕が!」って言っていて、彼らもまた楽しみつくそうとしてここに立つことを選んでくれているのだと思ったら嬉しかった。ジュンくんは、ひときわその美しさを引き出すスタイリングで、天使をとおりこして悪魔的でさえあった。息を奪われるような、致死の美しさ。それでいて笑うとふにゃりと空気がやわらかくゆるむところも、彼のつくるすべての瞬間に、出会ってからずっと心を奪われ続けているような気がする。愛している。ずっと。