記録:2022-Nov

何ひとつ追いついていない!!!十一月は何をしてたのだか記憶が薄い。人によく会って消耗していたからか、本やアニメのたぐいはほとんど読め/観られていない。

カレル・チャペック『山椒魚戦争』

友人に貸してもらったシリーズ、四冊目。みずからが促進した技術の発展に翻弄される人間の愚かさのリアルさに、読みながら足元から底冷えのするような感覚を覚えていた。翻訳者の思い入れの強さがちょくちょく垣間見えるのも愉快な作品。

石井寛治『明治維新史』

薄桜鬼から幕末史をきちんとさらおうと思って手に取ったもの。情報がこまかい分難解ではあったけれど、幕府がどうして瓦解に向かっていったのかが経済的な側面から解説してあったのが面白かった。

漫画

日高ショーコ『アンチロマンス』

友人に薦められて読んだ。絵がほんとうにきれいな作家。恋愛の要素よりも、周防が勤め先の店長にいわれる台詞がけっこうぐっさり胸に刺さっている。

ほんとはこんな仕事やりたくなかったってずーっと思ってるだろ
丸わかりなんだよ
他にやることないんならもう少し真剣になれよ
自分から現状に歩み寄れない奴は腐ってくだけだぞ

何も変わらない、変えたいかもわからない、でも変わっていく。そういうあらがいがたい関係の変化は、目の前の人間をどんな形であれ見つめようとすればするほど加速していく。その怖さと残酷さ、いとしさが詰まった作品。柿谷と周防はもちろんのこと、十和田と准一さん、佐久間と御園さんのように、恋愛ではない関係のあたたかさもきちんと描かれているのが好きで、この人たちもふくめての『アンチロマンス』だよなあと思う。

古舘春一『ハイキュー!!』 1~5巻

突然読み返したくなって、仕事の合間にばーっと読んだ。数年ほど友人に貸していた最後の十巻ほどが手元に返ってきたので、どこかで丸一日かえて読み耽るだけのやつをやりたい。

アニメ

薄桜鬼

ゲームをはじめる前に観たときは、今ひとつ千鶴の心情が読み取りにくいと感じて途中で見るのをやめてしまったのだが、一度ゲームをやってみると解像度がぐんとあがって楽しめて良かった。アイナナなんかもそうだが、主人公の女性キャラクターに感情移入をすることができない分、そのキャラクターに沿って動くことを求められるゲームよりも、自分からは切り離した物語として鑑賞できるほうが純粋に楽しめるということだと思う。

舞台・コンサート

ミュージカル『薄桜鬼』 HAKU-MYU LIVE3

ここから全てが始まった……友人が連れて行ってくれたおかげで久保田さんに魅せられて毎日楽しい。ありがとう。

HAKU-MYU LIVE3 感想 - 地上のまなざし

ミュージカル『薄桜鬼』真改 相馬主計編(配信)

幾度見返したかもわからない。久保田さんから入ったけど、すっかりとらわれてしまった。

ミュージカル『薄桜鬼』斎藤一編(配信)

十年前の初演。私は笑いを主とした脚本が苦手で、最後まで観られなかった。断るまでもないがこれは純粋に個人的な嗜好の問題なので、この作品を愛する人たちのことを貶めたいものではないし、むしろこの作品を愛した人たちがいるから今私が薄桜鬼に出会えているので、ここまでつないできてくれた人に感謝したい。私にとっては、こんなに好きではない舞台もあるのだという気づきを得られたことで、かえって舞台に対する自分の軸を持てたという意味でも、大きな作品だったと思う。

 

NIGHTMARE TOUR 2022 "I'm with you" @ CLUB CITTA'

NIGHTMARE I'm with you Tour@CLUB CITTA' 感想 - 地上のまなざし

SEVENTEEN WORLD TOUR "Be the Sun" (11/26@東京ドーム)

シコウの計算式 - 地上のまなざし

ゲーム

薄桜鬼 沖田総司編、斎藤一編、山崎烝編

個々のルートについて感想をしたためたいのだけど……。ひととおりやって、二周目に入ったらあるいは……。沖田のことが最初から好きで、本能のおもむくままに選択肢を選んでいったらちゃんと沖田ルートに入っていったので嬉しかった。

 

今年があと五時間とすこしで終わる。十二月のまとめも書いて、今年の総括もしたいのだが、果たして時間は足りるだろうか。