2022-01-01から1年間の記事一覧

2022/4/27

前の晩、どうしようもなく気分が沈んで何も手に付かなかったので、午後十時半には布団に入ったのだが、それでも朝八時半をまわるまで起き上がれずにいた。憂鬱な朝だった。この一年は調子が良かった、としょっちゅう口にしている。適応障害と診断された昨年…

2022/4/24

アラームは正午に設定していたが、連れも私もその一時間ほど前に目が覚めた。とはいえ、私は終日予定がないし、連れの出勤も午後からなので起き上がる理由はない。ぽつりぽつりと映画の感想を思い出したように共有しながら、けっきょく正午過ぎまでまどろみ…

2022/4/23

悪友と宝塚劇場にて宙組『NEVER SAY GOODBYE』を観る。物語は、第二次世界大戦の前哨戦となったスペインの内戦を舞台にしたもので、初演は十六年前。直接的に政治をテーマにした内容で、咀嚼しきれなかったところもあるとはいえ、このところ読んできた西洋思…

2022/4/17

ナイトメアのアルバムツアーのファイナルだった。ほんとうに楽しかった。 好きになってから十五年弱、うち六年ほどは離れていたので実際のファン歴は十年にも満たないけれど、私の人間の核を成すといっても過言ではないバンドだ。熱が再燃したのは大学を卒業…

2022/4/12

寒がりの私もとうとう半袖のシャツとレーヨンのワイドパンツに切り替えた。風がよく通って心地が良い。スリッパも夏用のものに変えた。もうすこし春を味わっていたかったとも思うけれど、この空気が好きなので、どことなく気分が浮つく。会議を聞きながらマ…

2022/4/11

それぞれの季節に好きだと感じる瞬間があるが、自分は初夏がとりわけ好きなのだ、とこの時期になると思う。初夏とよぶにはいささか早すぎるような気もしないではないが、すでに真夏日を記録した地域もあると聞いた。冷房をつけずに窓を開け放っていられるこ…

2022/4/9

酔った元恋人が深夜になって家にやってきて、そこから午前四時近くまで酒を飲みながら話し込んだ。話題はいつもながら他愛のないことばかりである。ホラー映画について熱っぽく語られて、怖いものが苦手な私はずっと顔をしかめていた。 午前中に起きて家事を…

2022/4/8

前の晩になって生理が来たことを確認して、今、おもしろいくらいに落ち込みの時期を抜けた感覚がある。すこんと気持ちの底が抜けたようで、さながら今日の空のような青く透きとおった気持ち。この数日、朝目を覚ますたびに淡い希死念慮に苛まれていたので、…

2022/4/4

思ったより酒は抜けていたが、気持ちがまったく仕事に向かなかったので、けっきょく午前休にして正午近くまで惰眠をむさぼった。その甲斐もあって体調は悪くなかったのに、まったく集中が続かず、会議以外にはろくな時間の使い方ができなかった。こういうと…

2022/4/3

雨。年末に再会した大学時代の演劇仲間と桜を見に行く予定だったが、部屋を借りて飲むことにする。約束は午後一時だったが、顔ぶれがそろったのはそれから一時間半近く経ってからである。もともと集まる予定だったメンバーのほかに、全員の共通の友人が飛び…

記録:2022-Mar

3月、なんだか地に足がつかないまま過ぎていったような気がする。日記はそれなりにつけていたのに、記憶をたどってみたときに霞がかかっているみたいだ。この感覚が私は嫌い。自分が生きていることを忘れたくない。記録。 本 長野まゆみ『野ばら』 自分が絵…

2022/4/2

数カ月ぶりに美容院に行った。茶髪は早々に飽きたので黒に戻して、インナーカラーに濃い紫を入れた。きれいに整えてもらったのにまっすぐ家に帰るのは癪だったから、元恋人の職場まで映画を観に行くことにした。そんなのは口実に過ぎなくて、顔を見たかった…

2022/3/26

数日外に出ずにいるうちに、駅前の桜はふつふつと咲きこぼれていた。いつもなら木の下で携帯をさわりながら待ち合わせをする人々が、今日は皆、待ち人のことなど忘れたように改札に背を向けて花に触れたり、写真を撮ろうとしたりしていた。それをからかうみ…

2022/3/24

退職の決まった同僚の壮行会で、同僚数人と食事をしたのが数日前のこと。同じ場所で働く人たちにそれ以上の愛着も興味もないし、いなくなる人に媚びを売る意味も別にないと思ったけど、それなりにかわいがってもらったのも事実で、なんとなく妙な義理を感じ…

2022/3/20

読みさしの本を読み終えたら帰る、と言って、夕方まで実家に居座っていた。ほとんど丸ひと月かけて、ようやくセーレン・キェルケゴールの『死に至る病』を読み終えた。 キェルケゴールという人のことは、高校の頃、無神論と有神論についての倫理学の授業で知…

2022/3/15

このあいだ図書館に行ったとき、小川洋子の『海』という短編集を借りた。どれも有機的な冷たさに満ちたやわらかな物語ばかりでとても気に入ったのだが、ひときわ印象に残ったのが、『缶入りドロップ』という、幼稚園のバスの運転手を務める中年の男が主人公…

2022/3/14

携帯はちゃんと書斎に置いて寝たのに、悪夢のせいで眠りは浅かった。明け方に薄く意識が浮上した記憶がある。もっともそのおかげで七時半には起きることができた。予報で今日は暑くなるのだと知って、麦茶を作りながら、夜はハイボールを飲もう、と思った。 …

2022/3/13

午前九時半過ぎに目を覚ます。好きな声優の音楽に眠気を拭ってもらいながら、布団の中で一日の予定を組み立てる。布団を出たら、洗濯機をまわして、コーヒーを淹れて、朝食をとろう。それから身支度をして、そうしているうちに洗濯が終わるだろうから、洗濯…

2022/3/12

友人と渋谷で落ち合って、道玄坂の中腹、風俗店や無料案内所が立ち並ぶ細道の台湾料理屋で遅めの昼食。渋谷という街はいつ来ても心底嫌いだけど、自分には縁遠い種類の人々、この先もきっと交差することのないであろう人々に邂逅できるのは、たしかにこの街…

2022/3/5

昨夜、いきなり気分の落ち込みががたんと来た。仕事を終えて、うまくいかないと思っていることを上司に電話で伝えてすこし靄が解消されて、近所のファミリーレストランでパフェを食べて、帰宅してからしばらく文章を書き耽っていたところまではよかったのに…

日常茶飯:1月・2月

写真が残ってる日だけの自炊記録。あとの日は何を食べて生きていたのだったかしらね。 1/4夜 豆苗のタイ風炒め、春巻き(惣菜)、豆腐となめこの味噌汁、親子丼 1/7昼 七草粥(レトルト) 1/15夜 豚肉と大根の煮物、塩鱈と豆腐と水菜のスープ 1/24夜 豆苗と…

記録:2022-Feb

読書は先月ほどしなかったけれど、私にしてはめずらしく映画をよく観た月だった。明日から三月だって?勘弁してよ。 ■書籍 上橋菜穂子『鹿の王』2・3・4巻 この人の創りだす世界にあこがれて、架空の国や民族や食べ物を考え出しては名前をつけてばかりいた時…

2022/2/27

七時半ごろに一度目が覚めた記憶はあるが、けっきょく布団を出たのは十時近かった。聴きそびれていたナイトメアの先行配信された新曲を起きぬけに流したら、睡魔がおもしろいくらいの勢いでしっぽを巻いてすっ飛んでいった。めっちゃナイトメアの音楽だ~!…

2022/2/26

九時半に目をさます。携帯から新聞記事をいくつか確認する。亡くなったひとがいることを知る。悲しいことだと思うし、悲しんでもいいけれど、その悲しさに浸っていなければならないわけではない。私たちにできるのは、戦争や暴力に毅然としてNOを示すことだ…

2022/2/24

会議の資料が直前になっても作り終わらなくて、泣き言をこぼすためにひらいたインターネットで、戦争がはじまったことを知った。それからあと、何も頭に入ってこなかった。11年前のことばかり思い出していた午後だった。悲しくて、青空が見たくて明るいうち…

2022/2/22

ああ、またこんな時間まで労働をしてしまった、と思いながらパソコンを閉じた。午後九時半。まあそれでも、一昔前にくらべたらずいぶんまともなほうではある。それからものの数分で夕食にありつく。数日前につくった南瓜の煮付けと、鶏肉の塩麹焼きに長葱と…

『ウエスト・サイド・ストーリー』鑑賞後記

※映画『ウエスト・サイド・ストーリー』の内容にしっかり言及しています。未鑑賞のかたご注意ください。 やむをえず出社しなければならなくなった。べつにパーカーにジーンズで出社しようが誰もかまわないところだが、代わり映えしない自分にうんざりしたの…

2022/2/18

出社した帰り、元恋人の職場の映画館に寄り道をした。そっちに行こうかと思うんだけど、と連絡をとったら、私の行く時間に合わせて休憩をとるという。元恋人が行きたいというケーキ屋で、映画がはじまるまでの間お茶をする約束をしたが、思いのほか私の退社…

2022/2/16

月曜の夜に自宅に戻ってきて、すこしばかり荒んでいた気持ちが落ち着いたと思ったのだけど、そのあともどうにも立て直しきれていない。昨日は仕事を終えてから好きな声優の悪口が書かれた掲示板を延々とさかのぼるというのをやってしまって(ときどきどうし…

無題2

酒を飲んでへんな時間にソファで寝落ちていたら、布団に入ってから一睡もできなかった。睡眠不足がずんと頭に重さをもたらしている感覚はあるのに、睡魔はいっこうにやってこないのだから参る。仕方なく二次創作をあれこれと読み漁っているうちに、空が白ん…